メイファ
恋はやさしい 野辺の花よ 夏の日のもとに 朽ちぬ花よ
熱い思いを 胸にこめて 疑いの霜を 冬にもおかせぬ
わが心の ただひとりよ
胸にまことの 露がなけりゃ 恋はすぐしぼむ 花のさだめ
熱い思いを 胸にこめて 疑いの霜を 冬にもおかせぬ
わが心の ただひとりよ
(オペラ『ボッカチオ』より 訳詞:小林愛雄)
『うたかたのオペラ』2幕の最初のほうのシーンです。
メイファが着ているのは劇中劇用の衣装と思われますが
故国の復興のために、日本軍に利用されているとわかっていながら
殺人に手を染めるというメイファ自身の身の上と重なっています。
哀れな亡国の姫です。