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金曜エンタテイメント・浅見光彦シリーズ22
『首の女』殺人事件
2006年2月24日(金)21時〜22時52分放送

原作/ 内田康夫 脚本/ 吉川直宏 制作/フジテレビ・彩の会

フジテレビ公式サイト

***CAST

中村俊介浅見光彦(主人公。ルポライター。)
野際陽子浅見雪江(光彦の母。)
榎木孝明浅見陽一郎(光彦の兄。警察庁刑事局長。)

紫吹淳 /野沢光子(光彦の幼馴染み。ピアノ講師。)
姿晴香 /真杉伸子(光子の姉。)
中谷彰宏真杉民秋(伸子の夫。大学助教授)

志水正義富沢宏行(工芸品の仲買人。最初の殺人事件の被害者。)
富家規政宮田治夫(伸子の同窓生で光子の見合い相手。第二の殺人事件の被害者。)
新藤栄作柴山亮吾(高村光太郎の研究などをしている。民明の同僚で大学助教授。)

***REPORT

撮影が行われたのは2005年6〜7月。紫吹さん的には『ボーイ・フロム・オズ』の千秋楽翌日から撮影に入ったとの事でした。どうも舞台のお疲れが残っている様子が画面からも伺えます。(実際、足を故障していたとの事…そして撮影で走ってしまったために、その後ドクターストップがかかり、じつは2005年夏は他の事ができず療養しておられたという事が翌年のRFMで明らかになりました。)
この作品より前に放映された『夢縁坂骨董店』が撮影されたのは2005年8月と思われます。ですから実質、この『首の女』がりかさんのドラマ出演2作目、『夢縁坂』が3作目になります。

今回は、浅見シリーズその22、ということで作品にセオリーがあるのか…どうも、不自然なところばかり気になって;りかさんがあまり魅力的に見えない(そんな風に思うの、私にしては珍しいですが)ゆえに絵は描いておりません。

下記ストーリー解説は、NELの個人的な趣向により「殺人事件」よりは「旅行記」と思えるように、ロケ地に関連するリンクをできる限り調べて貼ってあります。
東北、東京、島根…名所を巡ってりかさんの足跡を追ってみるのもいいかも?

なおこのページの背景に使ってある写真は、ストーリーとはまったく関係ございません(雰囲気で作ってみただけ…)

***STORY

東京某所、初夏。
浅見家の玄関に、若い女性がやってくる。光彦は母親に取次ごうとするが、呼び止められる。
「ねえ、わからない?」
「あっ…野沢さん!?」
「お久しぶり、浅見君!」
(りかさんは白のジャケットにスカート、インは黒のハイネックです)
野沢光子は浅見光彦の同級生で当時「光光コンビ」などと呼ばれていた事もあり、光彦の母・雪絵と光子の母が同じ先生に生け花を習っているという縁もあって、毎年新茶を贈ってもらう等のおつきあいがあるのだ。(それにしては光彦、光子さんと長いこと会っていなかったようです)
応接室で、光子がいまだ独身である事などを話す一同。雪絵は「こんないいお嬢さんを…世の男性は何をしているのかしら」と光彦をにらむ。

そのころ、小学校の同窓会に出席するため都内のホテルにやってきた真杉伸子は、かつて自分にプロポーズした事のある同級生・宮田治夫と再会していた。まだ未練があるらしい宮田を前にし、伸子は、妹の野沢光子と宮田を見合いさせる事を思い付き、早速光子に携帯で電話をかける。
姉からの電話を受けた光子は「お見合いなんて、マジで言ってんの!?」と返答。
そのとき伸子の脇を、同じく携帯電話で「マジでか!?」と喋りながら通り過ぎる中年男がいた。
さらに伸子はその中年男が、宮田と挨拶しあっているのを見る。

後日、宮田と光子は、高村記念館でデート(都内かと思ったら、岩手県花巻市までロケに行ったようです…光子さんは白のジャケットにブルー系のプリントスカート、インは黒のカットソー)。伸子が居ないことにがっかりする宮田。
記念館内で、ふたりは、突然「違う!」という声を聞いてふりかえる。そこには、光太郎の彫刻作品「蝉」を見て呆然としている、不審な男がいた。

数日後の新聞で、光子は光太郎記念館での不審な男が、福島県二本松市の山中で変死したことを知る(朝食のコーヒーを片手に新聞を読む光子さん。薄いブルーのボーダーニット)。二本松市の岳温泉といえば安達太良山のふもと…高村光太郎の妻・智恵子の故郷である。
光子は新聞を手に、宮田がいる劇団の稽古場を訪れる(先程のニットに白のジャケット、ブラックジーンズ)。だが宮田はあきらかに動揺しながらも「偶然だよ」と無関心を装う。

そして更に数日後…その宮田治夫が、島根県の江ノ川で変死体となって発見される。

光子のアリバイを雪絵が証言することになり、島根県警の刑事がふたり、浅見家にやってくる。例によって事件に首をつっこもうとして刑事の疑惑を買う光彦だが、兄の陽一郎が登場して刑事達の態度は一変、光彦に事件の情報をあれこれと提供する(これは毎回のお決まりパターンのようです。水戸黄門の印篭ですな)。

刑事と入れ代わりに光子が浅見家を訪れる(白のニットアンサンブルに薄いブルーのスカート)。雪絵は光彦に「光子さんを助けてさしあげなさい」と命令。
光子は光彦に宮田との関係を話す(公園らしき所を二人で歩いてます)が、お見合いは姉が強引にセットしたものでそれほど親しかったわけではない。むしろ気になるのは宮田が「高村光太郎」マニアであったらしいということだ。宮田はデートした記念館でも、光太郎の彫刻『女の首』をじっと見ていた。そして変死の直前まで「首の女(くびのひと)」というテーマで脚本を書いていたらしい。

ふたりは宮田の劇団を訪れる(光子さんはまた違う白のジャケットとカットソー、スカートは縞のプリント)。光子はそこで、柴山亮吾という人が書いた光太郎研究の本を借りる。
劇団を出て歩きながら話す二人。(赤レンガの塀に添った歩道をふたりで歩いてます)
光彦「宮田さんの脚本には、愛が溢れていた…きっと宮田さんにも居たんだよ、愛していた人が。たぶん光太郎が智恵子を愛したように…」
光子「それが、事件と関係あるの?」
光彦「多分。『首の女』って、宮田さんが残した重要なメッセージのような気がするんだ」
光子「私、このまま容疑者にされたくない。事件を解決したいの!」
光彦「野沢さん…」
光子「まずは第一の事件があった福島へ…行ってみましょう!(つかつかと歩き出す)」
光彦「変わってないなあ…昔と。」
光彦の運転する車で、ふたりは福島県安達市・智恵子の生家へと向かう。(ドライブしてる所も映ります。光彦の車はソアラが定番の筈ですが撮影に使われた車は違うようです)

光彦「ここかあ。『智恵子抄』に歌われていた家は」
光子「うん。『ここが、あなたの生まれたふるさと。あの小さな点々が、あなたの生まれた家の酒蔵。』智恵子が生まれた頃は、大きな作り酒屋だったのね。」
智恵子記念館に入り、智恵子の生涯や光太郎との関係について語るふたり。

智恵子記念館の職員の話で、宮田も光彦たちと同じようにここを訪れて「光太郎の根付」を探していたことがわかる。
第一の被害者である富沢も、ここ福島で根付について調べているところを殺されたのだ。
ふたつの事件が繋がったことに興奮するふたり。

光子と光彦は、第一の事件が発生した福島県二本松市にも立ち寄り、手がかりを探す。(「岳温泉」の看板や疎水が映り、雰囲気のいい町並をバックにふたりで歩いています)
光彦「富沢さんは光太郎の蝉を見て『違う』って言ったんだね?」
光子「うん。信じられないような目つきだった。」
そのとき光子の携帯が鳴る。姉の伸子から「脅迫されているの!」と相談され、ふたりは東京に戻って伸子に会うことになる。

夜の東京・西新宿。壁面が大きな水槽になっているオシャレなバーで、カクテルを前に3人が向き合っている。AQUA LOUNGE [TUKI]
伸子には覚えがないのだが「宮田から預かったものを渡せ」という脅迫電話が何度もかかってくるという。夫の昇進もかかっている今、大事にしたくないという伸子。
光子「そういえば、宮田さん言ってた…義兄さんが教授になるって」
伸子「えっ?宮田さんが…?どうしてそんな事を」
光子「わかんない。他は何も言わなかったから」
光彦「とにかく、会ってみますか!『電話の男』に」

夜の副都心を歩く3人。
伸子「それじゃ、浅見さんの言うとおりにやってみます」
光彦「なにかあったら、すぐ連絡を下さい」
光子「私、姉の家に寄っていくから」
タクシーを停めて乗り込む光子と伸子を、不審な黒い車が追う。

真杉家。部屋に入って灯りをつけた途端に、電話がかかってくる。脅迫の男だ。
光子はカーテンを開けて、家の前に車が止まっているのを発見し「あれだ!」と駆け出す。が外に出たときには車はいなくなっている。悔しそうに立ちすくむ光子。

翌日の昼間、伸子は「電話の男」と約束した新宿のカフェテラスで待つ(新宿アイランド・パティオ)。物陰で光彦と光子が待機している。(またも別の白ジャケットに白のシャツ、黒のパンツ)
約束の時間、チンピラ風の男が伸子に話し掛けるが、光彦はその服に小型マイクが仕込まれていることに気付き、周辺にいるはずの真犯人を探し、イヤホンをつけている男の顔をカメラに収める。
いっぽう光子はチンピラ風の男が伸子と別れて歩き出したのを追う。(女刑事か探偵の役みたいでかっこいいです)
気付いた男は逃げるが、光子は走って追いかける。男がコケたので押さえ込もうとするが突き飛ばされる。
光子「きゃああ!!」
それでも男を押さえ付け、後ろから走ってくる光彦にむかって叫ぶ。
光子「浅見君、早く!」
追い付いた光彦が男を捕えるが、男は雇われただけだといって逃げていく。

光彦がカメラに収めた顔を見て、伸子は同窓会で宮田と会話していた男だと思い出す。
その夜光彦は伸子から、また脅迫電話があり「10日以内に渡せ」と言われたと聞く。
光彦は男の欲しがっている物は「光太郎が作った根付」ではないかと見当をつけ、母親の協力で「島根の石見根付」について知識を得る。
宮田が殺されたのは島根県江津市だ。光彦はひらめいて立ち上がる。

光彦と光子は江津に赴き、島根県警察の刑事を訪問する。(参照:かわら版ごうつ
光子「ふたつの事件の犯人が同じなら、私もう関係ないですよね?だって私には、富沢さんを殺す理由ないですから…」
刑事「いや、その節は申し訳ありませんでした! 浅見さんの大切な方に、とんでもない疑いを…(←光彦が刑事局長の弟なので気を遣っている)」
光子「私、そんなんじゃありませんから!」
光彦「僕と野沢さんとは…」
刑事「ちがうんですか?これはまた失礼しました!!ハハハハ!!」

光子と光彦は、宮田の遺体が発見された江ノ川河原を訪れ、花束を手向ける。(広い河原、大きな鉄橋と緑の山々が綺麗に映っています。風が強くて大変そう)川面に、見合いしたときの宮田の顔が浮かぶ。
光子「宮田さん…悪い人じゃなかったけど、結婚なんて考えてなかった。姉さんに言われてお見合いしただけ。…でも、小さいときから知ってる人だったから………」
光彦を見上げ、立ち上がって川をみつめる光子。

刑事から、宮田が馬路(マジ)の海岸で目撃されていた事実を聞いたふたりは、伸子がすれ違った男が呟いていた「マジでか?」が地名を指していたことに気付く。
刑事たちと共に、ふたりは馬路駅から琴が浜へ。(観光シーズン前の鄙びた海添いの村という感じです。こちらも風が強そう)
目撃者に話を聞くが、ここで宮田と一緒にいたという「登山帽の男」と伸子を脅す「電話の男」が同一人物かどうかは、確証を得られない。

そのころ伸子は、夫の部屋に自分宛の荷物が隠されているのを発見する。中身は、自分そっくりな女の首の木彫りだった。

光子と光彦は荷物をもって有福温泉の宿へ。(観光ホテル樋口
情緒豊かな石畳の通路で浴衣姿のカップルとすれ違い、うらやましそうに?ふりかえる光子。
光彦「野沢さん?」
光子「…なんでもない!」

露天風呂つきの特別室でくつろぐ光彦。刑事から電話がかかってきて、富沢と宮田が知り合いだった事、美術品ブローカーの富沢が仕事で馬路を訪れていたことを知る。

夜、豪勢なお食事に舌つづみを打つ光子(のどぐろ塩焼、活魚姿盛…おいしそうです。光子さん薄いピンクのVネックにグレーのボックスプリーツスカート)。彼女と向き合いつつも事件が気になる光彦。
光子は、「私の容疑を晴らしてくれたお礼に」と、宿の売店で買ったという民芸品のループタイを光彦にプレゼントする。「デザインものだけど…」と言う光子の言葉を聞き、光彦は、高村光太郎の木彫の雁作がこの馬路で作られていたのでは?とひらめく。

翌日、光彦と刑事たちは、馬路の美術コレクターの家などを訪ねるが収穫なし。光彦に電話がかかってくる。
光子「ひどいじゃない、知らないうちに出ていくなんて!なんで一言いってくれなかったの?」
光彦「これ以上は危険だよ!いつ『電話の男』が現れるかわからないし。君は突っ走るとブレーキ効かないところがあるし。」
光子「ブチッ!(電話切る)」

光子は部屋で携帯電話をほうり出し、ふと持ってきていた本に目をやる。それは宮田の持ち物だった、高村光太郎研究の本だ。

光彦と刑事たちは、馬路の大地主・大沢家を訪ねる。当主は何かを知っている様子だ。
刑事の話では、当主の義理の弟は柴山亮吾といい、東京で助教授をしているという。
宿に帰った光彦は光子と話し、彼女が持ってきた本の著者こそ、その柴山亮吾であり「電話の男」だったことを知る。

その日の午後、光子と光彦は「仁摩サンドミュージアム」へ(白のジャケットとスカート、草色のカットソー。光彦は例のループタイをしています)一年計砂時計「砂暦」を見上げるふたり。(いいなあ〜いつか見にいってみたい)
光彦「一年を計る砂時計か…凄いなあ。琴が浜の鳴き砂をモチーフに作られたんだって。」
光子「…時間は、あの砂みたいに止まることなく過ぎていくのね。時は永遠に続くのに、人の一生はあっという間。生まれて…愛して…死んでいく。…ねえ浅見くん、結婚しないの?」
光彦「え?僕は、そのあの…野沢さんは?」
光子「あたしは結婚しないかも。誰かに愛されて、振り回されるより、自分らしく生きたいの! あっという間でも、夢をみて、生きてることを実感したい。私にできなかったから、せめて生徒のために、世界に通用する音楽家に…」
光彦「うらやましいな、夢があって。」
光子「夢なんてもんじゃないわ。本当は…運命の人に合えないから。だから…夢みてるの。」

天井から差し込む光を見上げるふたり。

ふたりでサンドミュージアムの庭を歩きながら、事件のことを語り合う。そこに刑事が走って来て、久永という名の職人を見つけたと告げる。

仁摩町・馬路。ふたりは久永の工房を訪れ、富沢や宮田について聞くが、職人は何も答えない。
光彦は職人の仕事場に高村光太郎の作品「女の首」の写真があるのを発見する。

海辺で「ひょっとしたら雁作は蝉だけではないのかもしれない」と話す光彦。
脅迫されている筈の伸子のほうは何事も起こっていないらしい。それはおかしいと言う光彦に光子は「お姉さんの事ばっかり。宮田さんもお姉さんの事となると夢中になって話してた。もうずっと昔にフられてるのに」とむくれる。
光彦「宮田さんは、伸子さんの事を好きだったの?」
光子「昔のこと。もう20年くらいも前の話よ」

翌日、東京の自宅に戻った光彦は母の言葉から「贈り物」というキーワードを導き出す。
光彦が光子とともに真杉家を訪れると、まさに伸子は「電話の男(柴山亮吾)」に会いにいこうとしている所だった。
リビングで「女の首」の雁作を見ながら話す3人。
光子「姉さんにソックリ…!」
光彦「芸術には、人の心が宿ります。宮田さんはこの作品に思いを込めて、伸子さんに贈ったんです」
光子「浅見くん、すごい」
光彦「あ、いや、母の受け売りだけど」
郵送されてきた首を伸子の夫が自室に隠していたのも、愛ゆえだったのだろう。
光彦は首の入っていた箱を見て、それが馬路から送られていることを確認する。宮田は「女の首」を久永の工房から黙って持ち出し、伸子に送ったのだ。

けっきょく光彦は、職人の久永にカマをかけて怒らせ、雁作作りをさせられていた彼と依頼主である柴山亮吾の会話を録音することで、事件の真相をあきらかにする。福島で富永を殺したのは柴山亮吾、島根で宮田を殺したのは義兄の大沢。ともに、雁作で儲けていた事実をバラされたくない為の犯行だった。

真犯人が逮捕され、光彦と光子、伸子と夫の民秋は、宮田の墓を訪れる。木彫の「女の首」を墓前に置き、伸子は「ごめんなさい、これは受け取れません…」と呟く。
光子「こわい…」
光彦「え?」
光子「人を激しく愛するって、本人だけじゃなく、周りの人まで傷つけてしまうものなのね。それでも愛することをやめられない…」
光彦「それは光太郎も同じだよ。光太郎の智恵子への愛と。」
光子「光太郎になったのね…宮田さん。」

後日、光彦と光子は再び福島に旅する。
緑の安達太良山を眺めながら、「私も智恵子や姉さんのように、誰かに愛されたい」と呟く光子。
光子「ねえ浅見くん、もしさ、もし私が結婚しそうになったら言ってくれない?『いやなんです。あなたの行ってしまうのが』って。」
光彦「はは。はっはは…」
光子「…これで、安達太良山ともお別れね…」
光彦「ああ。」
光子「さよなら、安達太良山。(光彦を見て)さよなら。」

完。

2006/03/19 Text by NEL