ここでは、管理人NELが日々の生活の中で思うことや、綺麗だな〜素敵だな〜と思うものについて語ります。

 2006年 1月4日 招き猫軍団

←沢山の猫たちの後ろで着物を着ているのが私です。
………うそです。(でもちょと似てるかも…)

みなさま、良いお正月をお過ごしでしょうか。
私は、年末アルバイトは挫折するし、キーボードは壊れるし、りかさん関係では映画「グランドホテル」も「美女軍団運動会」も見られないし…と、数え上げるとカナピイ事つづきではあるのですが、災いも転じれば福となる! 結局とてもゆったりとした長いお休みを過ごすこととなり、部屋の掃除もできたし、のんびり帰省して親の顔を見ることもできたし、上京観劇に向けて体調を整えることもできたんで、非常に贅沢なお正月だったと思います。

で今日はキーボードを新調しました! ん〜快適!!
新調といっても、うちのMac(いまだにG3、OS8.6!)に対応してるキーボードなんて今どき売っちゃいません。で、はるばる灘波の「でんでんタウン(東京でいう秋葉原)」まで行って参りました。
ありました!まさにApple純正ボンダイブルーのG3用キーボードが…(涙)もちろん中古ですが5000円以内で買えたので大満足でございます。
考えたら私、生まれて初めて買ったパソコンを6年半も使っているんだな〜。本当にお世話になってます。つか、このオルガちゃんがいなければ私はなんにも出来ない奴です。
道具って、いつも正常に動いてくれるのが当然のように思って使っているけど、壊れないでいてくれるっていうのは本当にありがたい事なのだ。これからは、キーボードにもカバーかけて大事に使うぞー。←最初からそうやって使えよ…

すっかり機嫌をよくした自分、滅多に来ない「なんば」をふらつき、梅田まで歩いてみようと思い立って戎橋商店街から心斎橋へと向かう……(灘波-梅田間の地下鉄代230円をケチりたかったというのもある。)
たいへんな人混みでした。
アンド、同じ大阪でもキタ(=梅田)の都会的ムードとちがい、ミナミ(=灘波)の街というのはなぜこんなに濃いのでしょうかっっっ!!
くいだおれ人形動くかに道楽と同じ辺りにある、商店街の看板。
そして商店街でアンゴラ混ファー付き手袋を買いました。390円でした。同じ通りで同じ物が2300円くらいで売ってるのを見た直後でした。
…こわい、こわすぎるぞ心斎橋商店街…
1時間半ほど歩いて梅田に到着。「551蓬莱の豚饅」を買って帰りました。←安くて大きくて旨いのだ!
ちょっと疲れたな〜^^;でも、大阪の新年を堪能しました。

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さて、いよいよ『グランドホテル』開幕です。

私はたぶん宝塚バージョンの演出で小劇場で上演されたのを観たことがあるだけで、ストーリーもキャラクターもほとんど覚えていない…けれど、シアターガイドなどの記事を読むと、演出のグレン女史は「原作に忠実に」と、これまでの舞台や映画とは違った方向を目指している様子。
どちらにしても………
お芝居を観る醍醐味というのは、まず、現実を忘れて別世界に没頭できるということ…劇場という箱に入って、きらめく舞台の上に繰り広げられる世界に、自分も入り込んでしまえたらとても幸せ。
だからその世界は美しくノスタルジックで、時代と国境を越えた憧れの世界であり、登場する人物たちは全員ひとり残らず魅力的であってほしい。
そしてもうひとつ私にとって大事なことは、その別世界から戻るときに自分が何を持って帰れるかということ…。
時代も国も違っても、あるいは全く架空の世界であっても、どこかに普遍的な真実のようなものを見い出すことが出来てこそ、「物語」はひとの人生を豊かにするものであり得るのだと思う。だから「芝居」とは、つくりものでありながら生々しく、血が通い心が通う生きた人間たちの世界であってほしい。

『グランドホテル』はまさにそんな作品に仕上がっている、という予感がします。

初日からの東京滞在で私が泊まるのは、高級とはお世辞にも言えない安ホテルですけども^^; 心は、1920年代のベルリンのグランドホテルに泊まるつもりで…自分もそのお客になり、あるいは従業員にでもなって、別世界に旅してきたいと思います。
きっと、そんな素敵な旅になるでしょう。とてもわくわくします。

 2006年 1月15日 新春の旅

早いもので、1月ももう15日でございます。
<6日から9日、『グランドホテル』観劇の旅で泊まったホテルの、朝食バイキング。おせち仕様。
いつも強行軍で上京しているわたくし、同じホテルに何日も泊まったのって…ベルリン以来かも。どちらにしてもりかさん絡みの旅ですねえ。
しかも、今回4日間で3回観劇しただけなのに、空いた時間に東京観光…全くできなかった…(お友達と会って喋っていただけ)それもベルリン旅行の時と同じです。浅草にすら行けなかったよ〜;;
まあ寺社関係は京都でいくらでも…長岡天満宮にも上賀茂にも今宮神社も東西本願寺も行ったしな。よしとします。

それにしても何時にも増して、あちらこちらへと旅していた年明けでした。
旅というより放浪か。わたしは根無し草だなあと、つくづく思います。
糸の切れた風船のように、ひとりでフラフラ。羨ましいと思う方もおられるかもしれませんが、誰も糸を掴んでくれないというのも寂しいものでございますよ。

そんな浮き草人生のわたしにとって、『グランドホテル』の世界はとても身近に感じられるものでした。
舞台は1928年のベルリン…でもそこに有るのはいつの時代にも有る人間の営み。
希望、差別、踊る楽しみ、病、音楽、無関心、老衰、友情、やさしさ、傲慢、迷い、裏切り、誠実さ、お酒、プライド、お洋服と宝石、薬、突然の恋、突然の死、and more。
人間ってなんて沢山のものを抱えて生きているのでしょう。

カイゲルン男爵もグルーシンスカヤも、フレムシェンもオットーも、やさしい人でした。どの人の気持にも、共感できる気がしました。
傍観者であるドクター・オッテルンシュラーグは一番私に近い人でした。彼ほどの苦痛を私は負ってはいませんけど、ただ流れ行く人達を見ながら誰とも交わることのないあの気持は、わかるような気がしました。

観劇後、パワーを沢山もらったのはもちろん
強く思ったのは「自分も、やさしい人でありたい」って事でした。
恨まない、妬まない、損得で判断しない。なかなか出来るこっちゃありませんが
願わくばフレムシェンのように、気持の綺麗な人間でいたい。
馬鹿でもいいから良い人でいたい。人間を好きになりたい。

生涯の目標かもしれません。

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→ひさびさに、妄想系のカットを描いてみました。
りかさんが大振袖を着ておられるところ、そういえばまだ見たことないなあ、と思って。(宝塚時代、お正月には振袖を着る男役さんも珍しくなかったのですけど、りかさんはいつも袴だったような。)
きっとね、スラリとして美しいだろうなあ〜と思うわけですよ。なで肩だし。顔丸いし。絶対似合うだろうなあ〜見てみたいなあ〜いつか。
そんな風に自然に思い描けるのも、もうすっかり紫吹淳さんが「女性」としてハマってきたからでしょうねえ。

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今年、紫吹淳さんは舞台生活20周年!
おめでとうございます〜パチパチ!!

で、今年は忙しい……らしいんですよね、色々とお仕事が。
でも今のところ、グランドホテル後のスケジュールについては全く明かされておりません。これでどうついていけというのでしょうかっ!(笑/いや、ついていきますけどね…たぶん今迄と同じくらいのペースで…)

今年の私のテーマは「できるだけ沢山描く」アンド「ほどほどに頑張る」です。

 2006年 1月27日 夜明けの街

早朝の東京駅前。夜行バスから降り立ったばかりのところ。
道路の車が通らない部分には雪が残っていて所々は氷になっており、私は転倒して笑い者になるくらいならまだいいが腰を折って観劇はおろか明日からの仕事もできなくなったとしても誰も助けてくれないのだから気をつけなくては!と、一歩一歩下を見て歩きました。

夜明けがたに独りで外を歩くのは、東京にかぎらず、風景が違って見えてちょっとしたタイムトリップ気分を味わえるので好きです。
人のいない銀座大通り。薄暗い中に消え残る街灯。誰も見ないのに明るいショーウィンドウの中で微笑むオブジェたち。やがて陽が登り、太陽と向き合うビルの窓は一斉に光を反射して、まだ暗い足元の事を忘れさせる。
やっと開いている喫茶店に辿り着いて、モーニングセットを頼む。どうして喫茶店のモーニングというのは、トーストと卵とサラダ一式が120円でコーヒーが380円だったりするのでしょう。180円コーヒーに320円サンドイッチのセットとどちらがいいか、といえば勿論前者です。

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そんなわけで(どんなわけだ)今年2度目の東京への旅も有意義に終わり、観劇の感想などは掲示板に書かせて頂きまして、3回見ただけではとても書けなかった『グランドホテル』のストーリー解説もようやくアップすることができました。(自分の脳のお粗末さに苦労させられたという感じです;)

>22日の、終演後出待ちのときのりかさんです。
公演中の出待ちは……オズの千秋楽以来か………
ほんっとーにアタマが小さいです。そして細いです。背が高いのに小柄という感じなのです。もう何年もファンやってるのに、ある程度の月日を空けてお会いすると、そのたびに改めてビックリしてしまうのです(つまり慣れるということがありません)。

いつものように、ひとりひとりの目をじっと見て、お手紙を受け取ってくださいました。
お顔の色が、雪のように蒼白でした。

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私がはじめて紫吹淳さんの舞台を生で見てから、丸7年がたちました。
うーん………新参者ですな。
たぶん、まだまだ何もわかっちゃないな。
これからも、わからないままにファンを続けていくことでしょう。

ただひとつ、事実といえることは、
結局その7年の間に、私にとって紫吹淳さん以上に魅力的と思える人は現れていないということなのです。(私は綺麗なものを見る事にかけては貪欲な人間ですから、もっと良さそうなものがあったらそっちに引っ張られているはずですが、今のところ無いようです)

私にとって紫吹淳さんは「女神さま」であり、回転しながら光る万華鏡です。
彼女は忍耐強い職人である上に本物の錬金術師であると今も信じています。

これからも、自分の出来る範囲でみつめつづけ、陰ながら応援しつづけていきたいと思います。
舞台生活20周年というこの年に、紫吹淳さんが、その持てる魅力を最大限に…あらゆる意味で最大限に…発揮できる舞台が用意されますように。
リミットなんてくそくらえなんでございます。再演もくそくらえです。(←おいっ;)