長岡京日記

ここでは、管理人NELが日々の生活の中で思うことや、綺麗だな〜素敵だな〜と思うものについて語ります。

 2004年 4月1日 桜

私が住んでいる長岡京でも、桜が満開となりました。

<ウチから歩いて15分くらいの処にある、長岡天満宮・八条ケ池の桜。

天満宮といえば京都市内の「北野天満宮」が有名ですが、ここ長岡京市にも、菅原道真さまゆかりの地があるんです。私は、事あるごとに散歩がてらお参りに行ってます。(もうちょっと頭がよくなりますように…と/笑)

東京公演千秋楽以来、こないだの日曜日に「解散式」で大阪に行った以外はほとんど出歩かず、人とも会わない生活をしているのですが…やっぱしよくないですね、籠りっきりというのは、だんだん滅入ってくるみたいです。
りかさんが宝塚をご卒業なさったら、たぶん今までよりは時間が余るだろうから…そしたら、折角京都に引越ししてきたというのに今まで全然出来ないでいた京都観光を敢行するのじゃ!と、楽しみにしていたのですが…いまのとこ、まだ何処にも足を延ばせていない。
せめて、桜を見にいこう〜と思い立ち。

私は決してアウトドア派というのではないんだけど、太陽に当るのは好き。
雨も好きだけれど陽はもっと好き。
月光はまた別格で好き、です。

これは弟が送ってくれた写真。東京・神田明神だそうです。
京都の写真ではありませんけど、同じように門があって桜が咲いてる、日本の風景だなぁ。
♪春吹く風に 誘われて〜
と、門のむこうから紫の掛の紫吹さんが舞って出そうな^^。

昨年のいまごろは、『花の宝塚風土記』『シニョール・ドン・ファン』だったんですよねぇ…なんだか、とっても遠い昔のことのような気がしてしまうけど。

でもとても鮮明に、美しかった舞台のおもいでが残ってる。毎年桜の季節になるたびに取りだせる、わたしの大事な財産です。

 2004年 4月7日 蓮華草

春爛漫でございます。
私が住んで居るこの西京あたりは日本一の竹の子産地〜♪てことで、この季節フラフラと道を歩いていると「朝採りタケノコ一山1000円」とかでザルで売っています。グラム売りもしているので、昨日ちっちゃいのを1本買って来て煮て食べました。………新たけのこは美味しい。料理のウデがまづくても、素材がおいしいので食べられる(<どういう料理のしかたをしているのだ…)。

そのようにフラフラ出歩いているときに、田んぼの端でみつけた蓮華草を写真に撮ってきました。わたしは久しぶりにこの花を見ました。
子供の頃は、水田に苗が入る前の今頃の季節、田んぼはこの花で一杯になってうわーっと赤い絨毯みたいで、小学生の同級生と一緒にお弁当持ってシート引いて、一日中遊んだりしてました(普通の田んぼでピクニック…)。
実家を出てからは、あまり水田のある地域に住んでいないせいもあるんでしょうが、ほんとに長いこと見ていない花でした。
 ♪蓮華草の花あかく 紅染める 花のふるさと
  今も忘れじ 花のふるさと
たぶん長崎にも水田はあんまりないよね。
あの書生さんも、道端でこの花を見て思わず摘んでしまって、いろんな事を思い出しながらああして歌っていたのでしょう。

関係ないけど私は「ひ〜らいたひ〜らいた 蓮華の花がひらいた」の歌の「れんげ」も、この花のことだと思っていた。天界の蓮の華のことだと気付いたのはつい最近………(笑;)

>こちらは「桜その2」です。
まだ咲いてます…これはウチから歩いて1時間くらいのところにある光明寺という寺です。
秋は紅葉がすばらしく有名なところなので、またその季節になったら写真を撮りにいきたいな。

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やっぱり引きこもっていちゃいけない、と思う。
こんなにいい季節なんだし。
一緒に歩いてください、と言われたんだから。
(まあでも「走ってください」とか「遅れずついてこい!」とか言われたわけじゃないから…ゆっくりいこうと思ってますが)

 2004年 4月11日 雪柳

<近所の小学校で撮ってきた写真です。

春夏秋冬を通して、私が一番好きな花。純白と黄緑色のコントラストが綺麗。特にこんな風に、大きな株に花が山盛りについて、長い枝が重そうにゆらゆらしている状態が好きです。
あ〜でも、細い枯れたような枝に一輪だけとか、秋や冬に狂い咲きしている雪柳も好きですね。

先日レティシア様にイラストのリクエスト頂いた時にも、「逆光で肩甲骨が見える背中を描こう」「んで手には白くて光るものを持たせたい」と思って迷わず雪柳の花束ということにしました。(あんましそうは見えませんが…)

以前住んでいた東京・高円寺の馬橋公園というところにも、それはそれは仰山の雪柳が植えられていまして、春になると壮観で毎年楽しみにしていました。
が、ある日「今日あたり綺麗に咲いているだろう」と思って公園を通ってみると、花がぜんぜん無くて緑の葉だけの植え込みになっていました。
ひとりではとても抱え切れないくらいの大量の花枝が、綺麗さっぱり無くなっていました。こんな季節に業者が剪定をするはずがないし、でもひとりやふたりで切って持っていけるような量ではないし…
どこかで売るために誰かが刈っていったのかなぁ。

花はどこへいった

いちばん好きな花なのになぁ〜
いまが一番いい時なのになぁ〜

雪柳には他にもいろんな思い出があるのですが、今その時のことばかり思い出してしまうのは、やっぱしちょっと自分がLOWなテンションだからでしょう^^;すみません。

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それでも私なんかは(りかファンとしては)かーなーり元気なほうなんじゃないか、と思います。
だいぶ以前に「御贔屓が卒業したら、翌日から身体にくるから。そう思っておいたほうがいい」とかどなたかに言われていて「そういうもんなのかぁ〜」と一応の心構えもしていましたし、だいたい私は自分が紫吹中毒患者である自覚はバリバリなので「これではいかん」と心の準備を重ねてきたわけだし。
そんでも(千秋楽直後はもっと元気だったのだが)じんわりと喪失感というか胃にずっしり来るというか。…はははは〜

でも、りかさんは、これ以上考えられない!というくらい幸せな卒業をしてくださった。
薔薇の公演は最高傑作と言っていいものだったし「これからも一緒に歩いてください」と言ってくださったし(「ひとりにしないで」とも/笑)、ご卒業翌日には次のお仕事が3つも決まっていて。これ以上、ファンとして幸せなシチュエーションは考えられないっ。
りかさんの、私達ファンへの愛をしみじみと感じます。

なのに、ナンカくるのはどうしようもないらしいですね。
宝塚、おそるべし。
もし、いまなんとなく無気力な人(=私)、不眠症の人、へんな夢見ちゃう人、ひきこもりの人、情緒不安定の人…が、この日記を読んでいらしたら。私からは「べつに無理しないで自然に任せたらいいんじゃな〜い?」と申し上げたいです。

次の花が咲いて、またいい夢みられますように。

NELの職場に行く途中の風景>
桜もそろそろ終りです。

 2004年 4月13日 観覧車

<繁華街のビルの上、青空に浮かぶ観覧車。
合成写真ではございません、大阪のまちなかには本当にこのようなモノがあるんでございます。ちなみに例の「薔薇の封印」大看板があったのは、これのすぐ隣のビルの壁面です。
この目立ったモン勝ちなOSAKA感覚、わたくし嫌いではございません(笑)

11日の日曜日、ロウな日記をアップした後ずるずると身体をひきずって、梅田コマ劇場に「新版・桜吹雪狸御殿」を観にいってきました。
そして「タニちゃん」&「梅田」といえば「観覧車」ということでこの写真を撮ってきました(乗ったことあるんだって)

ついでに撮って来た写真>
グラフ1月号をお持ちの方は御存知と思いますが、全タカタジェンヌさんの集合写真ですね。それが阪急デパートから阪急電車にむかう通路の壁面にドバーン!とポスターになって貼られています。しかも1箇所ではなくいくつもある@@;
…日本国中この街以外では考えられませぬ…
スゴイな〜、と驚きのあまりチョット離れたところから見ていると、通りかかる人たちが、かなりの確率でポスターの前で立ち止まりこのように見ていきます。特定の生徒さんを指して喋っている人も少なくありません。これが東京・新宿あたりだったら、みんな遠巻きにして(ほんとは近寄りたくても)近寄らないようにする…って感じじゃないでしょうか。大阪では本当に、宝塚は普通に愛されてるんだなぁ…。

この写真でりかさんはとてもわかりやすい、一番手前の一番端にいらっしゃって、こうして90周年に参加していらっしゃるんだなぁと…微妙に感慨深い(^^)

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さて以下は「新版・桜吹雪狸御殿/ボンジュール・タカラジェンヌ!」の観劇感想です。長いですのでお暇な方だけ読んでください。

りかさんが「桜祭狸御殿」に出演されたのは2001年の春。
そのときはお芝居1本に余興(ごじつのかぜとも)がついて、りかさんたち現役さんの出番はプロローグと2幕のはじめとフィナーレ、の3箇所だけでした(詳しくは箱庭の
「狸御殿」のページを御覧ください)。
今回はお芝居/ショー2本立てで、現役さんたちはショーに出まくりなんですね〜。そしてメンツが! 現役さんはタニちゃん&ワタルさん&かしげちゃん、OGさんにも、3年前にはいらっしゃらなかった麻路さきさんそして安奈淳さんが入っておられる。これはやっぱし、観に行っておいたほうが自分の為かなぁと…

チョンパで幕が開いた瞬間、「で、デジャヴ!?」と目眩がし(3年前の狸御殿とまったく同じ景色だったので <当然といえば当然)、りかさん達が歌っていらした♪ぽんぽこぽんぽんぽん♪の曲を、安奈淳さんとOGさん4人が歌っていらして、さっそく混乱;;(安奈さんといえば私が紫吹さんファンになる20年前に恋していた人なので…)(私個人的な意見ですが、このおふたりはやっぱし似ています。…かわいらしくてパワフルなとこが)

う〜んやっぱし辛いかも、却って悲しい気持ちになってしまうかもしれない…思ったのは一瞬で、そこは流石、ひとを幸せにすることにかけてはプロ中のプロである大スターのみなさま。あっという間に引き込まれてしまいました。

お芝居は例によりまして、いつの時代!?なマッタリのんびりホノボノなお伽話。でも間の取り方といい力の入り方といい、ベテランさんならではの安心感…押し付けがましさがなくて、やさしい。
んで主役の鳳蘭さん演じるカッコイイ盗賊狸と、麻路さきさん演じるチョット頭の弱い「きぬた姫」との、屋根の上のラブシーン♪があるのですが……泣いちゃったもんね、私(いや別に何か思う所があるわけでなく…単純にお芝居に感動して)。
いやまじで素晴らしいです、マリコさんの「きぬた姫」。

なんで私が狸で泣かなきゃならんのだ!と内心では納得いかないままに(笑)2幕のショーに突入。
基本的に「タニちゃんを観にきた」はず(?)なので、背筋を伸ばしてオペラを構えました。オープニングの後、まずは白燕尾で、ワタルさん・タニちゃん・かしげちゃんの3人が登場。
…ええ、元気でしたわ………「うちの王子」ことタニちゃんと、そして「うちの旦那」ことワタルさんは。
おもわず「うっ!」とこめかみを押さえてしまうほどに元気っ。
ワタルさん、王家のときよりまた一回り大きくなったんじゃ!?(成長期なのね!)そしてタニ〜よ、あなたはなぜそんなにも眩しく光っているのでしょうか…キラキラキラキラキラキラ。ああ。
燕尾の着こなしの美しさ、身体のキレの良さはやはり、現役さんならではのものでしょう。綺麗でした。

そして入れ替わり立ち代わりに、昔のスターさんだ〜チョット昔のスターさんだ〜現役だ〜と、それぞれのオーラをばんばん発散しまくりながら、宝塚の名曲を歌いまくるショー。
その曲の半数以上を知ってるどころか「私も歌える」わたし………。

えーと私自身の「づかファン」スタンスは、きっぱり3つに別れる。
1:子供の頃「ベルばら」初演に影響を受けた自分
2:紫吹淳さまが宝塚にいらして、通い倒していた自分
3:御贔屓が卒業して、外側から宝塚を見守っている自分
その3つがまだ上手く整理されてないのに、いきなり凄いもの観ちゃった、という感じでした。

リアルタイムたにちゃんのオーラをバーンと感じた(それは未来を観た、と言ってもいい)後に、鳳・榛名・安奈トリオが「愛あればこそ」を歌い、安奈淳さんが「アマール・アマール」を歌い(りかさん…/涙)。
目の前で繰り広げられる時空を越えたショーに、私は「ここはドコ!?私はダレ!?いまはいつの時代!?」と大混乱に陥ってしまい(笑;柔軟性が足りないのね、ワタシ)。
再登場の現役3人に「たすけて〜!(涙)」と思ったら、いきなり3人で「ガイズ・アンド・ドールズ」はじめるし。
ああ。私はタニちゃんを観てりかさんがそこに居るのかと思いましたよ…。彼の衣装はナイスリーでしたがそのシルエットは、まぎれもなく「りかスカイ」。いつのまに盗んだんだ〜っ、りかさんの立ち姿を〜っ(涙)。

歴代の星組トップスター5人が並ぶシーン、などもあり(鳳・瀬戸内・峰・麻路・湖月)それはそれは濃い、濃いぃ〜〜舞台でございました。星組ファンの方にはたまらんでしょう(^^)。

フィナーレでの、舞台から受け取るオーラの凄まじいばかりの華やかさはいうまでもなく。
OGさんたちの暖かく安定した輝きと、未来を背負った現役さんたちの煌めき。それはどちらも素晴らしいもので、そして全員が「あなたを幸せにしたい」愛に満ちている。
それが、宝塚ってもんだ。
まいりました、と心から頭を下げてしまう自分がおりました。

元気をもらった、っていうか………私はスッポン食べ過ぎた、っていうかユンケル飲み過ぎた、みたいな体調になってしまいました(笑)。
また3年後くらいに、観に行けたらいいなと思います。

 2004年 4月16日 八重桜

ソメイヨシノの花は終りましたが、いまは何処を歩いても何かしらの花が咲いている、まさに百花繚乱の春です。
お天気が良い日は本当に気持ちがいい…いまが一番いい季節ですね。

われらが紫吹淳さまは、14日にオスカープロモーションでの記者会見。公式HPにもプロフィールが載り、なんだかほっと一安心…というか^^。
会見の写真でりかさんの笑顔を見て、コメントの数々を読ませていただいて、とっても幸せな気持ちになりました。
あいかわらずスッキリと気品のある立ち姿、出過ぎず引き過ぎず浮かず沈まずの絶妙なバランス感覚…さすが、りかさん(ほれぼれ)。

私は、いわゆる芸能人さんのファンサイトというのをやるのは初めてなので(あたりまえだ…りかさんを知る前はマウス触ったこともなかったんですから)じつをいうとイロイロ緊張しています。掲示板でも、特に「はじめまして」の方にはなんか冷たい対応ばっかりしてしまっているなぁ…(もうちょっと、砕けた愉快な感じにできんのか?)(いや今はできん!)と(苦)。すみません…
まるで、はじめて「月の女神さま」を立ち上げてBBSを開いた当初のような心持ちです。どきどきです。
本当いうと、リンクの許可を得るのにオスカープロモーションさんに電話したときも「個人ファンサイトは迷惑ですので」とか言われたらどうしよう!?と真剣に思っていたくらいで。でも実際には「大歓迎です!」と言っていただきましたので、嬉しいと同時に「しししっかりしなきゃ」と……<態度はでかいが超小心者。

*****

ちょっと気持ちをおちつけよう、と思い、近未来のりかさんを夢みてみました。(ようするに妄想の世界ですな)
オスカーのメールマガジンによれば、テレビドラマ?映画?とかの可能性もあるらしい…。でも以下に書きますのはあくまで夢です、夢。

◎映画館の大画面で紫吹淳。 <か、かんがえただけではなぢが。実物より大きいりかさんって、あの薔薇の看板でくらいしか、見た事ないし…
◎トレンディドラマの紫吹淳。 <ああ、オシャレでしょうねぇ…。ちょっと普通じゃない人物がいいな(って、どんな…??)。NHK朝のテレビ小説とかですと、毎日見れて(平日休みなら一日2回!)うれしいですね。
◎コマーシャルの紫吹淳。 <私的にやっていただきたい筆頭は「乗用車」です(いやいくらなんでもブルドーザのCMとかは無いと思うが)。
イタリアの街角あたりでですね、ドアばたんって閉めながら「フッ」と風を受けて笑っていただく。うっとり。買っちゃうかも、車。(<嘘)
◎時代劇ドラマの紫吹淳。 <今年の大河なら…勝先生(な訳ない)。

いままでも、私はりかさんの演じられるものを通して自分の世界も広がってきたと思っています。作品の世界は勿論、関連のある本を読んだり他の舞台を観にいったりすることも。
りかファンでなければ一生出会わなかっただろう人達との出会いも。
生まれて始めて国境を越えたのも、りかさんを追ってだったし。
舞台からいただく幸せ以外にも、本当に沢山のものを、私はりかさんに頂いていると思います。

できれば今までよりもっともっと長い旅を、りかさんと共に歩いて行きたい。そしてこれからどんな世界を見るのか、どんな体験をするのか、想像もつきませんが、わくわくします。…ちょっと怖いけど(笑)。

 2004年 4月23日 港の光景

こないだの日曜日に、開幕したばかりの『夢みるタカラヅカ展』に行ってきました。
写真は、サントリーミュージアムのテラスから見える大阪南港の風景。こーゆーのは携帯写真で見ても雰囲気わかりませんね;すいません。
まんなかのなんだかよくわからない物体は、(たぶん)貨物搬出入用の巨大クレーンです。
私は港にあるあのでっかいクレーンが何故か好き。大きな人工物(動くもの)好き。でも飛行機とか車は好きでないらしく、その場にあって回転するデカイ物が好きらしい。巨大振子時計とか。
もっとよくわからないこの物体>>は、「波の記憶」と名前のついたオブジェ(アート?)で、とてもデカイ。風をうけてゆっくり泳ぐように回転しています。こういうものをぼーっと見ていると時間がどんどん経ってしまう。

***

『夢みるタカラヅカ展』については掲示板でもだいぶ語らせていただきましたが、5人の現代アーティストの方が宝塚をテーマとした作品を出展されているのが、みどころです。

森村泰昌さんは、ご自分自身が宝塚の扮装をして、背景の中に現れたり消えたりする絵が3パターン。それと小さめの立体オブジェが2つ。私はその立体のが面白かったですね。表からみるとキレイな薔薇の庭や天使の彫刻なのだけど、裏に針金やガムテープが汚く貼ってある。もちろんそれを含めて作品なわけです。

やなぎみわさんは、映画まるまる一本(だと思う…たぶん…途中から入って途中で出てきちゃったからわかんないけど)。『グロリア』と『レオン』を、すべて少女が演じる&それを少女達が見ているというもので、少女達は音楽学校の制服に似た制服を着ていて、雰囲気的には『1999年の夏休み』みたいな、ストイックで倒錯的でなんかエッチな(いや、ぜんぜんそんなシーンはないんだけど)感じがしました。自然光の部屋でカーテンに映写されててびっくりした。

蜷川実花さんの「架空の雑誌」Jienneは、わたくし、いつかかならず手にいれてみせます。っていうかなんで売ったらダメなんだよ、歌劇団〜!!

西山美なコさんは、薄いピンクのお菓子の薔薇がバスタブ一杯に眠っている。天井から透き通るようなカーテンが下がって薔薇たちを覆っている。そんな夢でした。薔薇の薄い色がひとつひとつとても綺麗で、でも全体としてはとても迫力あるオブジェでした。
あと、白いお菓子で出来た繊細極まる細工の王冠が、何処かに展示されていたらしいが…ちょっと凝りすぎというか何処にあったんだか私には結局わかりませんでした;;

横尾忠則さんは、実際に使われた歌劇のポスターが何点か。ベルばらとか…最初の作品である『LUNA』も勿論、東京公演バージョンもあり。
それと描きおろしの油彩が何点か。私はこっちの方がおもしろかったです。というか脳裏にやきついて離れない…暗い墓地(?頭蓋骨がいっぱい転がっている)で、笑顔で歌い踊るトップスター&娘役トップ&2番手。とか。深夜のY字路で跳ね回る男役さんたち。

あと面白かったのが、よく地方の観光地に行くとあるような…書き割りの人形の顔だけくりぬいてあって、後ろに立って自分の顔をそこに出して記念写真撮るやつ。それのタカラヅカ風のが何パターンか、会場の外とかに置いてあります。もちろん実際に自分の顔をはめて写真撮れるようになっている。それ自体アート作品なのかただのお遊びなのかよくわかりませんが、その「自分の身体を夢にはめる」っていうのが、とてもタカラヅカ的なような気がしました。

ほかの展示というと、私が惹かれたのは『シャンシャン50個』くらいで、お衣装とかはプチニュージアムで見ているし…
今の宝塚5組を紹介する部分では、ものの見事に紫吹さんはカットされているので(あたりまえだけど;月組、彩輝さんしか映ってません)やっぱり寂しくなったりするし、…まあいろいろ考えさせられた『夢みるタカラヅカ展』でありました。
『華麗なるタカラヅカ展』じゃない処が、今回おもしろかったですs。

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ファンは宝塚を夢にみる

アーティストは宝塚に夢をみる

宝塚は夢をみますか?

私はりかさんを夢にみる

そしてりかさんに夢をみる

りかさんはどんな夢をみていますか?

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今日は『愛の手紙』初回。けっきょく行くことになった、わたし…

 2004年 4月29日 愛の手紙

りかさんの、「女優宣言」後はじめてのお仕事『愛の手紙』は無事に終了いたしました。本当に素晴らしい、エンターティナー紫吹淳さまの初仕事でした。
万華鏡掲示板には沢山の皆様の御報告をいただき、ありがとうございました! 数日中には編集して『宝玉手箱』にアップさせて頂きたいと思います。
私のレポも併せ読んでいただき、行かれなかった皆様にも臨場感をもって想像していただければ、うれしいです。

>23日、終演後にお手紙受け取りのためにマリオン裏に降りてきてくださった女神様。
…ええ、やっぱり女神さまでした(涙)。

例に拠ってお洋服はよく覚えておりません。とにかくあちこち破けていた(笑)そして細かった…かわいかった…笑っていた…優しかったです。
まさか、女優宣言された後にまるで今までと同じようにお手紙受け取りがあるなんて、わたくし思ってもいず;でも「出待ちがあるらしい」と聞いてぞろぞろとビル裏に待機し…気付いたらりかさんがすぐ側にいらして。私は、書いてきた手紙の内容を書き直す間もなくお渡ししてしまい。りかさんは、じっとひとりひとりの目を見て(無言ですが)語りかけるように微笑みながらお手紙を受け取ってくださいました。
ほんとうに、こんな幸せをまた味あわせて頂けるとは、思っていなかったんです。わたし。

しかし翌日は、初日の3倍くらいは人がいたそうで…
私はいなかったのでよくわかりませんが、フラッシュを焚いて写真を撮る人が多かったとか聞き及び、う〜ん…と考え込まずにはいられない数日間でした。

初日に出待ちがあったという情報がウチの掲示板に載ったから、みんなが写真を撮りに来た。…というのは考え過ぎかもしれませんが、でも私に責任がないわけではない。情報を流すということに関して、管理人として今まで以上に気をつけなくてはいけない、と緊張しています。

個人的には掲示板でも書いたように、いままでのような、ファンがファンを管理する宝塚のシステムは通用しないのではないかと思っています。なにより、りかさんの心身の安全が一番大事なのは言うまでもありません。マネジメントのプロの方にしっかりガードしていただくか…結論をいえばりかさんに危険な事はやめて頂く(出待ちなどナシにして頂く)しかない。

…でも、叶うならもっと良い方向へ。まえむきに考えられないものか。

りかさんが、ファンの手紙を直接受け取りたいと思ってくださってる。
それがりかさん自身のパワーの源になると、ご本人が仰ってくださる。
りかさんが、そうしたい、と願うことを私達ファンが遮ってどうする。

「危険だから、心配だからやめてください!」なんて言うのじゃなくて、素直に「うれしいです!」って言って、そのかわり、りかさんが怖い思いや嫌な思いをしないように全力で守るのが、フォローするのが正しいファンじゃないでしょうか。
理想論かもしれないけど。
集まる人のみんなが、紫吹淳さんっていう人を大事に思って、自分が気をつけるのは勿論まわりにも目を配って、危険や混乱のないように…
例えばフラッシュ焚く気満々の人を見たらそれとなく「遠慮してくださいね」と言い、人を押し退けて前に出そうな人がいたら「危ないから押さないでね」と、声をかけあっていけば、出待ちくらい難なくスムーズにいくはずなんですよね。

そしてこれからもいろんなお仕事をりかさんはなさるわけですが、他の出演者さんやスタッフさんや、道ゆく人達にも「紫吹淳さんのファンって大勢いるけれど、礼儀正しくて見ていて気持ちがいいね」と言われるようになれれば。
それは「出待ちは危険だからナシ」なんていう結論よりずっと、前向きで、りかさんも喜んでくださり、いつか「うちのファンは出来がいい」と誉めてくれるかもしれない。
…ああ、そうなったらいいなぁ(うっとり)。

みなさん、一緒に進化しましょう。